【外岩クライミング】に行こう! ボルダリング編 持っていくもの ルールやマナー

クライミング

今回はインドアクライミングではなく外岩クライミング(ボルダリング)についてです。

現在はインドアクライミング(ジムなど)を経験して、外のボルダリングに興味を持つ方がほとんどだと思います。

実際に外岩に登りに行くにしても、必要なものやインドアクライミングと違うルールやマナーがあることは知っているでしょうか?

そこで基本的な必要物品や、ルールやマナーなどを私の経験も書きながら説明していきたいと思います。

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インドアクライミングとの違い

まず初めにインドアクライミングとの違いについてです。

クライミング施設の中ではボルダリング、リードクライミング、今ではスピードクライミングなどがあります。
色とりどりのホールドをジムスタッフの方や他ジムのセッターがルートセットを行い、初心者から上級者まで楽しめるようにセットしてあります。

床一面はクッション性の高いマットなど敷材が敷かれており、ある程度なら雑に落ちてもマット外に飛び出たり、ケガをする恐れはありません。

それでは外でのクライミングはと言うと、人工物ではない実際の岩、岩壁を登ります
室内とは違い岩はホールドによって色分けされているわけでもなく、目印のシールが貼られていることもありません。

スタートから終了点まで掴む、踏むホールドは(限定がある課題もありますが)自由になります。

また、岩の下には事前にマットが敷いてあるわけではないので、持参したボルダリングパッドを敷いて登ります。
(ボルダリングパッドがない昔は、落ちても大丈夫な下地にタオルなど目印を敷いて登っていたそうです!)

高さも高い岩から低い岩など様々で、自分の今までの経験やフィジカルなどを考えて挑戦しないといけません。

もともとは外の岩(ボルダー)を登る練習のために、インドアクライミングができたそうです。

ここまで書くと外岩の方が難しい、危険だ、怖そうと思われる方もいると思いますが、インドアクライミングも確立されており、外岩では外岩の、インドアではインドアの難しさ、楽しさがあるので自分に合ったクライミングを楽しめばいいと思います。

外岩クライミングの魅力

岩場の大きな岩の前で立つ人

これまではインドアクライミングとの違いをざっくりと書きましたが、ここからは外岩クライミングの魅力についてです。

・自然の中で運動できる

岩場は町中にあるわけではないので、山、森の中、海沿い、川沿いなど自然の中にあります。
目的のボルダーに到着するまで険しい道だったり、ゆっくりと自然を感じながら散歩をするような道なりだったりと自然と接することができます。
そんなアプローチを超えてボルダーに到着した時の満足感は格別です。到着後に食事を摂ったり、コーヒーを飲んだり、休憩中に少し横になったりとちょっとしたピクニック、キャンプ気分も楽しめます。

・課題は変わらずに待っていてくれる

インドアクライミングでは月に1回、ジムによっては週に1回とセットが変わります。それはそれで飽きることなく新しい課題に挑戦できます。
外岩では昔から変わらずクライマーの挑戦を待っていてくれます。
初めて挑戦して敗退したとしても変わらずにありますので、トレーニングをして再挑戦をしてもいいですし、期間をおいてでも大丈夫です。
そして登れた時には自分の成長を直に感じることができると思います。

・ホールドは自由でありいろんな角度から挑戦できる

人工壁ではないため、「この色しか触ってはいけない」などの縛りがありません。スタートから終了点までのある程度のルートはありますが、岩の形は決まっていないため、小さなくぼみ、岩粒や結晶など探せば使えそうなホールドが沢山あります。
身長差や柔軟性などでも使えるホールドは変わってきますが、登りこんでいくうちに正解のホールドが分かってきますので、そこを考えるのも醍醐味の一つだと思います。

・登れた時の達成感

人工壁では両手マッチで終了となることが多いですが、外岩クライミングでは頂上でマントルをかえして終了となることがほとんどです。岩の上から眺める景色は格別です。

・自分の体と対話できる

外岩クライミングでは限られた着地場所(マットを敷いている範囲)にしか降りられない(落ちられない)ため、次の一手を出すにしても自分と対話し、自信があれば手をだせます。躊躇してしまうと動きが遮られてしまったり、変な落ち方をしてしまうため、しっかりと自分と対話し、いけるのかどうかを見極めなければいけません。そこで自分の強さや弱い部分を再確認し、次のトレーニングに生かすこともできます。

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ルールやマナーについて

ルールという文字を書いている右手

ルールやマナーについてですが、自然の岩を登る以上しっかりと守らないといけません。

・チョークを落とす

クライミングではチョークを使用します。
岩に直接つけなくても手で触るとどうしても白く付着します。
帰る時にはブラシでしっかりとブラッシングを行い、落として帰りましょう。

・どこの岩でも勝手に登っていいわけではない

近くの山にいい岩があるからといって、勝手に登っていい訳ではありません。
なぜかというと、その場所、山、岩自体に所有者がいる可能性もあるからです。
有名なボルダリングのスポットなどは開拓者が土地、岩場の所有者から了承を得て登らせていただいています。その際に提示された細かい条件などもあるため事前にトポなどをしっかり読んでから訪れましょう。

・駐車場について

山や川、海沿いのボルダーに登りに行く場合は車を使って行く場合が多いと思います。
山道の途中や、川への降り口に駐車できるスペースがあればいいのですが、ない場合は少し遠くても停められる場所へ駐車して歩いて行きましょう。
山道などは登山者や生活している方の通り道などのため、無理やり脇道に停めてしまうと思わぬトラブルになる可能性もあります。
少しでも早くボルダリングしたい気持ちはわかりますが、少し遠くから歩くのもクライミングの一環だと思って無理な駐車はやめましょう。

・自然の物だということを忘れずに!

少し前に話題になりましたが、「チッピング」といって岩のホールドを削る、割るなどの行為は本当にやめてください。
自然のままの状態の岩を登るのがボルダリングの醍醐味、面白さになるので自分の都合でチッピングするのは、今後楽しみに登る方や長い年月をかけて開拓した方たちに対しても迷惑になります。
登ることができなければ、今の自分の弱さだと思って次に来た時に登れるように頑張りましょう!
(チッピングの理由については登れないだけでなく、いろいろな理由がある場合もあるようですが…)

外岩クライミングに持っていくもの

沢山の物をリュックに詰め込んでいる

さて、ここからは外岩に登りに行く際に必要なもの、持っていったら便利なものを書いていきます。

・クライミングシューズ、チョーク、チョークバッグ

これはインドアクライミングでも当たり前ですが、これらがないと登れません!

カナダイ
カナダイ

私も以前このセットを忘れて呆然としました…

その日はスラブや登りやすい課題をひたすら登り、結果いいトレーニングにはなりましたが(笑)


いつも愛用している物でもいいですし、外用、室内用に分けている方もいます。

現在インドアクライミングではやわらかめのシューズが流行っていますが、外岩を登ると摩耗が激しいため少し固めのシューズがいいと思います。大きなボテのような場所に面で乗るということはあまりないです。(スラブや傾斜によってやわらかめの靴が最適な場面もありますので一概に固めがいいとは言えませんが)

私の場合は古いですが、今でもスポルティバのミウラー、ソリューション(マーブル)を外岩では主に使用しています。

・ボルダリングパッド(クラッシュパッド)

みんなで登りに行く場合はシェアしてもいいと思いますが、一人で登りに行く場合はどんなに着地に自信があっても最低1つは持っていった方がいいです。
値段も高い物になりますが、ケガをしてクライミングできなくなるくらいなら持っていきましょう。
素材や厚さ、軽さなど種類がありますので友達やジムのスタッフに聞いたり自分の用途に合うものを選んでください。
私はマッドロックのトリプルパッド+ムーンのウォーリアー+ムーンのサブパッドを持って行っています。重くてアプローチも大変ですが、安全のために持って行っています。

・ブラシ

ブラシにも種類があります。届く範囲用の短い物(歯ブラシほどの長さ)、延長できる長い物(パモ)など。
ブラシの役目はホールドの埃や砂などをブラッシングして持ち感をよくするためや、帰る際にチョーク汚れを落とすためです。
定番ですがパモは毛が密集しており、とても磨きやすいです。延長して高いところもブラッシングできますので外岩に行く際は1本持っていれば安心です。

・飲み物

ボルダーが点在しているところは、山中や海辺沿いなど人里離れた場所が多いので、飲み物は多すぎるくらいあった方がいいと思います。
私は以前ペットボトル、缶コーヒーを持参していましたが、今ではナルゲンの32OZのボトルにBCAAを、ハイドロフラスクにコーヒーを入れて持参しています。(暑さや、場所によって分量は調整しています。)

・防寒具

ボルダリングのシーズンは寒い時期なので防寒着は必須です。
山中では時に雪の舞うこともありますので、休憩中やオブザベーション中に体を冷やさないためにも着ていく服+1枚はザックに入れていきましょう。

・テーピング、救急セット

クライミングは手の関節に負担がかかるスポーツです。登っている最中に関節に違和感があれば無理せずにテーピングをしましょう。
体はまだ元気なのに指皮が限界にきてしまった場合にもテーピングは活躍します。
また擦り傷も避けては通れませんので、ケガをした場合に備えて消毒薬、絆創膏も持参しておいた方がいいでしょう。

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外岩クライミングで気をつけること

黄色い注意書きのテープが張ってある

インドアクライミングではジムのスタッフの方が常駐していますので、ケガなどをした場合は対応してくれますが、外ではそうもいきません。

擦り傷などのケガであれば自己処置可能であり問題は特にありませんが、骨折や頭部外傷などは一刻も早く病院に行った方がいいため、登っている最中も気を抜かず気を引き締めて登ってください。
友達など複数人で行く場合は介助を得ることができますが、一人で行く場合は、登山と一緒で家族などに場所、帰る時間を伝えておくことも大切です。

・降り口を確認してから登る

目的のボルダーに到着したらすぐにでも登りたくなりますが、オブザベーションを行うときは必ず降り口も一緒に確認しましょう

カナダイ
カナダイ

登るのもきつかったけど、降りるときが一番の核心だった…

以前私も上記のようなことがありました。笑

・蜂やマダニ、動物に注意する

秋に涼しくなった頃にクライミングに出かけると虫がまだ多くおり、冬になる前は蜂が活発な時期になります。
以前私も涼しくなってきた時期にやっとシーズンが来た!と意気揚々と山のボルダーに行ったことがあります。アプローチを抜けて、マットを敷きオブザベーションをしている時に、

カナダイ
カナダイ

向こうにデカい蜂が一匹いる…

なんかずっと見てる気がする。羽音が気になるし、場所少し移動しよう。

こっち来てもまだいる!巣が近くにあるのか…。怖い、集中できない…

ということがありました。
その時は場所を何回も移動しましたが、一定の距離をあけてでっかい顔の蜂がずっとこちらを見ていたため怖くなり帰りました…。
偵察蜂だと思われますが、蜂は倒しそこねると、集団でまたやってくると聞いたことがありますので、無理にやっつけずにそっと引き下がりましょう。

次にマダニです。
私は実際に噛まれたことはないのですが、クライミング仲間が噛まれたことがあります。痛みなど症状がないので家について気付いたそうです。
マダニも感染症などの心配もありとても怖い存在です。クライミングのシーズンが終わる春の温かくなるころから出現しだしますので皆さんも気を付けましょう。

最後に

必要なもの、注意点などは分かりましたでしょうか?

クライミングに限らずアウトドアスポーツは一歩間違うと大きな事故になりかねません。
しかし注意すれば未然に防げることを多いので気を付けて楽しみましょう!

インドアクライミングとはまた違った楽しさ、緊張感、また、自然の中で運動する解放感、自然の偉大さがありますのでクライミングに慣れてきた方はぜひ一回体験してほしいと思います!

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カナダイ

職業:看護師として15年間働いています。病院内ではもう中堅です。
趣味:クライミングは10年以上継続しています。普段はインドアクライミングをしていますが、秋~春にかけてのシーズンは外岩メインで登っています。
30歳半ばから断捨離を開始して、物は減ってきていますが、まだまだ試行錯誤中です。
このブログでは看護師やクライミングの経験から得た情報、断捨離を開始して良かったこと、30代男性の日々の事などを書いています。

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